よくあるご質問:ハンダゴテの管理

ハンダゴテの管理 Q&A

Q. アースについて…ポテンシャルバランス回路とは

A. ポテンシャルバランス回路は、コントローラーに付属しているステレオプラグと導電マットとを結線することで形成します(ポテンシャルバランス回路説明参照)。
コテ先の電位と導電マット上の電位差をなくし、電気的に弱い部品にも対応します。

Q. ハンダゴテ管理方法(日常点検)

A. ご使用前に各部に破損個所等は無いか、コテ先の状態は問題ないか、正しく温度が上がっているか、等をご確認の上、作業を行って下さい。

Q. MIL-STD-2000Aとは

A. MIL規格で定めたハンダ付け作業に関する規格です。現在は無くなり、後継としてIPC/EIA J-STD-001規格があります。

Q. IPC/EIA J-STD-001とは

A. ハンダ付け規格。ハンダゴテはアース抵抗2.0Ω以下、リーク電圧2.0mV以下、温度安定度±5℃以内。

Q. アース抵抗値とは

A. コテ先と1次電源コードプラグのアース間の抵抗値が2.0Ω以下であること。

Q. アース抵抗値が高い

A. コテ先とコテ先を押さえるスリーブの接触面が酸化したり、接触面に付着したフラックスが炭化して抵抗値が高くなることがあります。1週間に1回はコテ先をはずしクリーニングすることで防げます。下がらない場合はスリーブを交換してください。

Q. リーク電圧値とは

A. コテ先と1次電源コードプラグのアース間の電圧値が2.0mV以下であること。

Q. リーク電圧値が高い

A. コテ先とコテ先を押さえるスリーブの接触面が酸化したり、フラックスが炭化して抵抗値が高くなると、アースの流れが阻害されリーク電圧値が高くなることがあります。1週間に1回はコテ先をはずしクリーニングすることで防げます。下がらない場合はスリーブを交換して下さい。

Q. ハンダゴテのクリーニング

A. 1週間に1度はコテ先を外し、アルコールなどでコテ先・センサー面・ヒーター面・コテ先押さえスリーブ等を拭ってください。固着した炭化物の堆積物はワイヤーブラシ等を用い慎重に落としてください。

Q. 絶縁抵抗値について

A. 絶縁抵抗値でのハンダゴテ管理はJIS規格にて定められておりましたが、現在主流の低電圧トランスを内蔵したタイプのハンダ機器では意味をなしません。IPC/EIA J-STD-001Cでのコテ管理をお勧めしております。

Q. コテ先温度について

A. 推奨値は330℃~370℃(共晶ハンダ・Pbフリーハンダとも)。設定温度が高くなればなるほどコテ先の消耗は早くなり又ワークを痛める可能性が増します。

Q. コテ先管理

A. Pbフリーハンダを使用すると共晶ハンダに比べコテ先の消耗が早くなります(弊社テストでは約1/3時間)。また、穴が空かないまでもヌレ面のハンダはじき・ヌレ面に固形物堆積等が発生します。対応策としてWellerチップアクチベーター(コテ先活性剤)やWellerポリッシングバー(コテ先研磨棒)等の併用をお勧めします。

Q. コテ先交換時について

A. コテ先を交換するときにはコテ先押さえスリーブとコテ先ごと外しコテ台に置くようにしてください(ツール取扱説明書参照)。

ポテンシャルバランス回路について

ポテンシャルバランス回路の説明

通常の接地方法ではコテ先とアースが抵抗なく繋がります(ハードグラウンド)。これにより様々な電気的障害が発生します。
例えば:ワークとコテ先との電位差が発生しサージを引き起こす。グランドからのノイズの逆流が起きる。
ポテンシャルバランス回路を形成することで電気的障害に弱い部品に対しても安全に作業することが可能です。

ポテンシャルバランス回路の接続方法

コントローラーの3.5mm スイッチジャックソケット⑧と付属のステレオプラグで、4種のアース回路を形成。

(a)プラグ未挿入(通常接地 納入時)
1次電源コードのアース端子より集中アースに接地。

(b)プラグ挿入(インピーダンス0Ω接続)プラグに結線を施し導電マットに接続
デバイスへの電気的ダメージを最小限に防ぐためにポテンシャルバランス回路を形成できます。導電マットと結線したプラグをコントローラーに挿入することで、マット上のデバイスとコテ・ツールは同電位となり急速な電荷の移動を防止します。

(c)プラグ接続(未結線)
《注意》 結線していないプラグを挿入すると、アースラインが遮断されコテ・ツールが接地されません。

(d)プラグ挿入(ソフトグラウンド)
抵抗を介した接地を必要とする場合は⑧のプラグと集中アース間に抵抗を取り付け接地。