ハンダゴテ及びコテ先の選択/温度の管理 Q&A

  • Q1ハンダゴテ温度測定…コテ先温度計での測定値と表示温度が異なる。
  • A標準コテ先より細い(長い)コテ先では表示より低く測定されます。また、接触式のコテ先温度計での測定は様々な測定誤差を伴いますので、本来の値より10℃程度は低く表示される事があります。Wellerではコテの温度測定に専用の測定チップ(メジャーリングチップ)の使用をお勧めしています。
    測定チップの先端に0.5mmの穴が開いており、そこに温度センサー(サーモカップル0.5φ)を挿して環境温度の影響を受けにくい箱等の囲いをして測定します。
    使用する温度計は、ユーザー様の校正証明された温度計ならば機種にこだわりません。
    当然、毎回このような作業は行えるわけでなく、週に1回または隔週に1回、コテの温度評価を行い、普段は実務的な接触型温度計で、コテ先温度の安定度を見ることをお勧めしています。
    新世代のWXハンダステーションのWXMP MS/WXP120とWXP200はコテ先のハンダ濡れ面により近い位置に熱伝導に優れた銀と無酸素銅に囲まれ高感度のプラチナセンサーが位置しています。
  • Q2コテの出力(W)
  • A旧世代のハンダゴテ選定にはコテの出力(W)による選択が必要となっておりましたが、現在Wellerのコントローラー付きハンダ機器では温度コントロールの確かさと温度範囲の広さで出力(W)にこだわる必要がなくなりました。現在は温度ドロップの少なさとリカバリーの速さがハンダゴテ選定の大きな要因となっています。
    Wellerのシルバーシリーズハンダゴテ/WXシリーズハンダゴテは、その特徴ある熱伝導方式で上記のコテの要素を最大限に引き出しています。弊社取扱のWellerハンダゴテならば、問題なくほとんど全てのハンダ付け作業にご使用可能です。
  • Q3コテ先の選択方法は
  • Aコテ先は熱を伝えるパイプの役目をします。従って、太く・短いほうが熱を伝えやすいことになります。作業性を考えれば可能な範囲で太く・短いコテ先を選択してください。
    形状はワークに点で当たるよりも面又は線で当たる方が、より熱の伝達を確かなものにします。方向性に制約を受けない効率の良い接触が行われるコテ先の選択が必要です。
  • Q4コテ先の管理方法
  • Aコテ先のハンダが乗る面には鉄メッキが施されております。熱間時にコテ先に濡れているハンダを拭うと急速に鉄メッキ表面に酸化皮膜が形成され、ハンダが濡れにくくなります。鉛フリーハンダではこの状態が一段と早く進みます。
    これを防ぐには、作業後にコテ先にハンダを乗せてコテ台に置くようにしてください。
    酸化してしまったコテ先にはWellerチップアクチベーターの使用で回復させることが出来ます。固着してしまった炭化物の除去にはWellerポリッシングバーをお試し下さい。
    また、WellerのWDCドライクリーナーをご使用になるとコテ急激な温度低下を防ぎ適度な濡れを保ったままコテ先のハンダの酸化皮膜を取り除きコテ先寿命を伸ばします。